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特殊能力や努力をすぐにお金に変換しようとする短絡的な時代/M-1 2022の感想

◆Philosophy「特殊能力があるとすぐにお金に変換しようとする短絡的な時代」

書こうと思ったけどM-1の感想を書きたくなったので明日書きます笑


◆Others

まずはウエストランド優勝おめでとう!

最近ではお笑いはあまり見なくなったが、昔は敗者復活戦を見るくらいM-1にハマっている時もあった。

今だから言えるけど、正直ウエストランドは当時見た中で一番苦手な漫才をしていた。

ただただ世間に対して毒を吐くだけ、しかもかなり穿った見方をしていて共感すらできず苦々しい気持ちになっていた。

だから今日のテレビの一本目を見るまでは負けることを予想していた。

しかし見てみると当時よりも井口のツッコミのキレとワードセンスがとても磨かれていた。

さらに2本目はM-1やR-1までもディスり倒し、ちゃんと笑ってしまった。

最後に残った3組の中ではさや香が爆発力があって、純粋な笑いの量とネタの構成だけで見るとさや香であった。

ただしネタの題材が「男女の友情は成立するか?」というかなりグレーなチョイスであり、見た瞬間「うわ〜そっちか〜」と思ってしまった。

本人達は敢えて攻めた題材にして優勝を掴んでやろうという気持ちもあったのかな、と推測はできるが。

3組見終わっての優勝は自分もかなり甲乙付け難かったが、

この同調圧力の強く閉塞感のある時代においてあれだけ捨て身で言いたいことを言う図太さと、

昔からの毒舌スタイルを貫き通してここまで階段を上がってきた根性から、自分もウエストランドが一歩抜けているかなと思った。

優勝が決まった瞬間は、彼らのその覚悟が認められた瞬間でもあり、ウルっときた。

そこは素直に尊敬するし、おめでとうと言いたい。

だがやはり「この時代だからこそブラックユーモアが認められた・・・」というような自分のような論評をする人が多いと思うが、

正直言うとそういう前衛的なスタイルの笑いを欲している時代そのものに憂いている自分もいる。

ウエストランドが勝つということは、現代が閉塞的な時代であることを認めているような感覚もあったので勝って欲しくない気持ちもあった。

最近では実際閉塞的だと思ってたしね。

少し尖った主張をしたり、インフルエンサー に反論を投げかけようものならSNSのリプなどでアンチみたいな人がウヨウヨ湧いているのも見ていたし。

誹謗中傷ってのも社会問題になっているしね。

それを見て「言いたいことを言えないこの時代ってそもそもおかしいよな?」と思っていたところでもあったし。

あ、自分は平和主義なのでそういう世間に一石を投じたことはないけどね。むしろその勇気がない雑魚キャラ。

いずれにせよ、このように自分の主張を自由に言えない世界を、閉塞感がないとは言えない。

だからこそ今年のM-1の結果があったのだろうしね。

というわけでウエストランドには今後も活躍してもらいたい。

もらいたいが、その後に純粋なポップな笑いを見て安心して心から笑っている自分の方が好きだった。

というなかなか葛藤のある、考えさせられるM-1でした。寝まぴ。

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