短絡的。
SNSが発達し、何でも簡単に手に入る時代に対する感想。
便利だからいいじゃん!と一括りにはできない。
何でも簡単に手に入る、ということは、あらゆる欲が簡単に満たせる、ということでもある。
例えばで言うと!
「自分の好きな芸能人だけ見たいな〜」
せや!Youtubeや!
「お金増やしたいな〜」
せや!YoutubeとTwitterで投資の勉強や!
「性欲満たしたいな〜」
せや!Twitter見るやで!
いや〜いい時代じゃないか!すぐに有益な情報にアクセスできる!
…
本当にいい時代だろうか?
ある側面を見ると、便利な時代と言える。
だが、別の側面を見ると、我慢ができない時代、とも言える。
欲が簡単に満たせてしまうと、頑張らない。我慢しない。
そらそうだよね。
頑張らなくても欲は満たせるんだから。頑張る必要性がない。我慢するのもむしろ無駄。
これは当然の発想なのだが、
ここで欲の価値というものを考えてみる。
欲というのは、本来価値の高いものであると思う。
欲を満たすために、忍耐や努力をする。頑張る。
欲を満たすと、幸福感を得られる。
頑張る→幸福感→頑張る→幸福感→頑張る→・・・
このサイクルを見て思い浮かぶのは、高校球児である。
甲子園に行く!という目標を立てて、汗水垂らして日々努力をする。
何とも清々しいことではないか!(実際はそんな綺麗事では済まされないと思うが)
これを価値がないとは言わせない!(価値は各々が決めることであると思うが)
そういう意味で、欲はポジティブに捉えることができる。
だが、現代は先ほど説明したサイクルの中の「頑張る」という箇所がスッポリ抜け落ちているのである。
ここで先ほどと同じように、この状態を図式化してみる。すると、
幸福感→幸福感→幸福感→幸福感→幸福感→・・・
…
何か違和感を感じないだろうか?
そう、幸福感をそんなに継続して感じることができるだろうか?ということである。
ここである経済用語を出してみる。
それは「限界効用逓減の法則」である。(あ〜俺、頭いいこと言ってる〜!!!)
限界効用とは、幸福感と言い替えることができる。
要は、「幸福感が段々と減っていく法則」ということである。
例を出す。
目の前に極上のプリンが存在する。
プリンを一つ食べ終える。
は〜〜美味しかった〜〜!!!
時間を置かずにもう一個同じプリンが出てくる。
こんな美味しいものを2個も食べれて幸せ〜〜!
偶然、もう一個出てきた。
まあ、くれると言うなら貰うけど。
もう一個。
いや、もう要らないかな。。。
…
これです。
財を消費すればするほど、効用は緩やかに減っていきます。
話を元に戻すと、
努力が抜け落ちてしまうと、幸福感を得られやすくなる代わりに、幸福感を感じにくくなっていくのです。
なので私はこの時代を、「短絡的」と感じてしまうのです。
…
さて、ここで文章を終わりにしてしまうと、単なる世を憂いた批評文になってしまう。
ではどうすればよいか?
ご安心ください。対策はすでに考えてきています。
しかも二層構造!
マスクでも二層構造は嬉しいよね。
…はい。話を戻すと、
その二層構造とは、
一.高次の欲を満たすことに目を向ける。
一.SNSから離れる。
まず、一つ目から。
マズローの欲求五段階説はあまり考えないでほしい。
僕の考える高次の欲求とは、「簡単には手に入らない」「自分にとって価値の高い」欲求のことです。
自分を例に出すと、・他人に惑わされず、・精神を落ち着けて、・一つのことを継続したい、という欲。
これを欲と呼ぶのかは疑問だが、そうありたい。そうしたい。と思う。
「want to be」「want to do」っていうやつですな!
この高次の欲求は人によって千差万別なので、自分なりのものを考えてください。
一つ目、高次の欲に焦点を当てる、という話でした〜。
二つ目!
SNSから離れる、という件について。
これは一つ目の続きと言ってもよい。
一つ目の高次の欲求だけに目を向ける、というのが理想だが、人間そんなうまくできていない。
目の前にニンジンがぶら下がっていたら、光の速度で平らげるだろう。
5Gもビックリ!
なので、低次の欲求を満たすことは否定しないが、頻度は減らしたい。
というのが現実的な着地点と言える。
頻度を減らすためには、物理的にSNSから離れることが得策と思われる。
影響力のある人の扇動、それになびく民。。。
低次の欲求の温床。。。
ちょっと偏屈な見方をしてしまったが、少なからず事実であると思う。
なので、SNSから少し遠ざかる原始的な生活がいいね、ということである。
…
では話をまとめると、
現代は短絡的な時代である。
でもそれに絶望せず、自分自身と向き合い、本当に大事にしたいことをあぶり出す。
そして周りに流されずに生きる。
もちろん、適度に欲を満たすことも忘れずにね。
そういうことですね。ほな!